元気のないリョー。

2003年5月14日
玄関で「ただいまー」と沈んだ声がする。
なんだか元気がない。
聞けば、誰とも今日約束できなかったのだそうだ。
いつも仲良しのSくん(違うクラス)にも断られたらしい。
そんなこんなですねているリョー。

クラスになれるまで気長に見ていようと思ったけど、
こんなリョーを見るとわたしもなんだかブルーな気分。

いろいろ聞いてみるとどうやらやっぱりまだクラスに入り込めてないらしい。
それなりに休み時間はクラスの子と遊んでいるようなんだけどね。

いつになったらうまく溶け込めるのかしら。
もしかしてこのままずうっと溶け込めないのかな。

実はリョーが帰ってくるちょっと前に、近所の仲良しのK君から、「リョーと遊びたいから、リョーが帰ったら電話して。」との電話があったのだ。
そのことを伝えると、パッと顔が明るくなる。
「僕、K君と遊びたかったんだよ。」
そういって駆け出していくリョー。

出て行きがけに玄関で、
「誘ってくれるお友達がいるんだから元気だそうね。」というと、
「そうだね。明るいところが僕のいいところだからね。」
と、走っていきました。

そうだよね、明るいところがリョーのいいところだよね。
どうか、その唯一の取り柄の明るさを失わないことを祈る心配性のハハでした。


****


午前中、ミィーと公園で遊んでいた。
そこにやってきたミィーと同じ年頃の新顔の親子連れ。
他に誰もいなかったので、話がはずむ。

ひょんなことで幼稚園の話になった。
うちは、リョーが行っていた幼稚園にいれることにしている。
とりたてていいところではないけれど、近いし、園庭が広いところが気に入っている。

どこに入れるのか聞いてみた。
「うちは、○○寺の檀家なんで、そこの幼稚園にいれます。」
そっか・・・。

ここら辺は、地元住民ばかりが住んでいる。
お母さん同士も小学校の同級生とか、中学の先輩とか、いとことかそんな人が大部分。
みんなこの土地にだれかしら関係があるのだ。

うちは、夫婦そろって関西出身なので全然関係がない。
なんでこんなところに住んでしまったのかよくわかんない。
住むときには地元民の町だとは知らなかったのだ。
だって、一応だけど、都内だし。

もちろん、地元の人たちに、「よそモノ」みたいなことを言われることは当然ない。
でも、みんなどこかでつながりのあるような町では
すごく「疎外感」を感じる。
いつまでたっても「よそモノ」なんだろうな。
そしてそんなとき、実家のある都市にすんでいる自分を空想する。
きっと楽しいだろうな、なんて。
疲れているのかしら、わたし。

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